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40歳で初めて父になる僕のブログ

妻(39歳)の初産までの軌跡とその後を、夫(40歳)の視点で綴ってみます。

男にとって立会い出産とは 両親学級で早くも試される父親たち?

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 みなさまこんにちは。ちゃはちです。

 

先日通っている産院で行われた「両親学級」に参加して来ました。

 

この病院では出産の立会いを希望する父親は、必ず両親学級に参加しなければならないという鉄の掟があります。

 

ある意味強制的な参加ではあったのですが、色々と勉強になり楽しかったですよ。

 

立会い出産希望します

リクルートが2016年6月に発表した「出産・育児に関する実態調査2016」によると、立会いにより出産をしたというケースは25.3%で全体の約4分の1だったそうです。

https://akasugu.fcart.jp/souken/survey/pdf/akasugu_souken_20160621.pdf

 

特徴的なのは若い世代ほど立会いの率が高くなるということ。

 

20代が32.4%、30代が23.1%、40代が15.4%とその差が顕著に出ています。

 

もちろん立会いたくても仕事の都合で出来なかったという人もいることでしょう。年を重ねて仕事上の責任が多くなるほど融通がきかなくなってしまいがちです。「責任世代」ってやつですね。

 

まあ勝手に責任があると思い込んでる人もいたりするもんですが、僕は逆に見るべき責任から意図的に目をそらして生きてます。はい。

 

立会い出産が一般的になって来たのも最近の話です。昔は男が出産の場にいるなんてのは、女子更衣室に男がいるくらいの変態扱いだったのです。いや全く知りませんけども。

 

先日実家に帰った時に親に聞いたら、僕が生まれた日も父は仕事で帰ってこなかったそうです。そんなことが珍しくない時代だったのは確かだと思います。

 

で、時は現代、僕自身は立ち会いを希望しています。

 

妻の希望でもありますが、やっぱり二人で協力して出産にあたることで、そのあとの子育てにもより気持ちが入るのではないかと思いますし、子作りも子育ても1人では出来ないんですから、出産だけ1人というのも変な話です。

 

あとは単純に心配だということ。心配性なんで自分の見えていないところで出産なんてことになったらきっと他のことは手につかないと思います。

 

立ち会いたくて立ち会いたくて震えます。

 

とはいえ、ただ夫がいればいいという訳ではないでしょう。それなりに役立つ存在でいなければむしろ「じゃま者」です。

 

今回行われた「両親学級」はそんな父親を「つかえる父親」に養成すべく行われたといっても過言ではないでしょう。

 

自己紹介から試される父親たち

両親学級はひとりの助産師さんを司会進行役として進められました。参加していた夫婦は10~12組位だったでしょうか。まずは自己紹介をしてくださいとのこと。しかし…

 

「自己紹介は父親がすること。そして現在の週数、立ち会いを希望する理由、今頑張っていることを発表せよ。なお、週数を母親に聞くことは禁止とする」

 

いやほんとはもっと優しい口調でしたよ。でもしょっぱなから「試されている!?」と感じるような展開に脳内ではこんな口調に自動変換されました。冷や汗もんです。

 

週数はねホントはちゃんと知ってましたよ。でも万が一ってことがあるじゃないですか。なのでしれっとスマホの「トツキトオカ」を立ち上げて再確認しました。再確認ですよ、あくまでね…。

www.forty-to-son.com

 

で、自己紹介開始。だいたい半分くらいのお父さんが「すみません。週数は妻に聞いちゃいました」と素直に白状する展開に。

 

残りの父親のうち、さらに半分がうそついてますから(勝手な妄想)実質ちゃんと週数を把握していたのは僕調べで25%といったところですね。

 

「みんなー、もっとがんばりたまえー」と華麗に自分を棚に上げたところで両親学級はいよいよ本題に入るのでした。

 

グループワークでも試される父親たち

その後テキストを使って早産の話や陣痛の話、出産後の話など、ひと通りお勉強しました。

 

座学が終わると「グループワークをします」と、父親と母親それぞれ2グループずつに分けられました。

 

各グループに何枚かカードが配られ「今からこのカードを時間の流れに合わせて順番に並べてください」と助産師さん。

 

カードを見ると「陣痛が10分おきになる」とか「分娩室へ移動する」とか「入院する」とか色々書いてあります。

 

「なるほど出産までの流れを理解しているか試そうっていうんだな」とまた一気に緊張感が増しますが、ついさっき出産までの一連の流れは勉強したところです。僕にだって多少の学習能力はあります。臨むところだ。

 

「並び終えたらこのフセンを使って、お父さんはその時に何をしてあげたいか、お母さんは何をしてもらいたいか記入してください」

 

「!?」

 

「そうか、最終的に妻の気持ちをちゃんと理解しているかを試しているのだな…。答えあわせでトンチンカンな回答をさらしものにする気か…。」

 

「ゴクリ」

 

グループ全員がつばを飲む音が。(聞こえたような気がしました)

 

「逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ…」

 

気持ちを振るい立たせてカードに向かう4人の父親たち。

 

まずは分かりやすいところからカードを順番に並べ始めます。しかし、一枚のカードに

 

「う〇〇がしたい」との記述が。

 

「〇〇ちなんて妊娠関係なく日々したいですよね?」

 

「ええ、〇ん〇は健康なら毎日したいですよ」

 

混乱する父親たち。

 

父親たちを陥れようとするいじわるなカードを前に、むしろこっちが腹痛でうん〇です。

 

それでも何とか並び終え、してあげたいことをフセンに書いて貼っていきました。

 

とりあえず常にマッサージしておけば?」

「分娩後はとりあえずお褒めの言葉を」

 

などなど、とりあえず必死になってフセンをつけまくります。

 

時間になりミサトさん助産師さんが各グループをまわってそれぞれのできあがりを確認、発表していきました。

 

と、汗をかきながら必死にやりとげましたが、実は終わってみれば何てことはなく、正解不正解の問題ではなかったのです。

 

グループワークの本当の目的は「バースプラン」を作るためのものでした。

 

この病院ではそれぞれの夫婦が出産にあたりバースプランという計画を立てることを推奨しています。

 

出産に向かうそれぞれのシーンでどんなことをしたいのか、またされたいのか、そしてしてあげたいのか、イメージを具体的にして準備することで満足度の高い出産ができるようにと。

 

でもただ「作れ!」と言われてもなかなかどうして良いか分からないものなので、このグループワークを通じて作成のイメージを膨らませてもらいたいという病院側のやさしいお気持ちによるものだったのでした。

 

ちなみに「うん〇がしたい」というのは、陣痛中にそんな感覚におそわれることがあるらしく、そのときはおしりをテニスボールなどで押さえてあげると楽になるそうです。

 

妊婦ジャケットを体験

グループワークの後、助産師さんが妊婦ジャケットを用意してくれました。テレビでみたことのあるやつです。

 

重さは約7キロあるとのこと。さっそく装着してみます。

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僕はどちらかといえば体育会系で、そこそこパワーのあるほうなので7キロの増加で「重い!!!」となるほどではなかったんですが、この重さが常に腰のまわりにあるということはそうとう腰に負担がかかることが想像できましたし、床に落ちているものを取ろうとかがむと、かなり重力を感じて動きにくさを感じました。

 

それから足元が見えない。ナチュラルに見えない人もいると思いますが。

 

うわさには聞いていましたが、やっぱり妊婦さんというのは日常生活をするうえでかなり大変な思いをしているものだと感じました。

 

その後実際の出産シーンをおさめたビデオをみたり、実際の分娩室や病棟の見学をして解散となりました。大変有意義な時間でありました。

 

男のお産のかたちとは

病院からもらったテキストに気になる一文が...

 

“日本やヨーロッパなどの国々では長い間、特別な場合を除いて夫は妻のお産に直接は立ち会わない習慣(タブー)を持っていました。昔の日本では火を焚いてお湯を沸かしたり、石臼をかついで家のまわりを走るなど男のお産のかたちがありました。”

 

石臼をかついで走り回る???なぜに???

 

気になったのでちょっと調べてみたら「擬娩」(ぎべん)という言葉にぶちあたりました。

 

擬娩とは

妻の出産の前後に、夫が妻同様、あるいはより誇張された形で妻の出産の模倣をする習慣。クーバードとも言う。単に床につき外出しないだけの場合もあれば、妊産婦と同様なタブーを守り、陣痛から胎児の出産の真似までする場合もある。周囲の人々も産見舞いに駆け付けたり、助産婦が世話をしたり大騒ぎを演じる。その一方で妻はひっそりと出産をしすぐ労働につくことが多い。カリブ海の島々やアマゾン川流域の諸部族で見られる典型的な擬娩の他に、日本でも妻の出産中に重いもの(石臼など)をあっちこっち持ち運んだり、妻の妊娠中、妻の代わりにつわりになるなどの風習は一種の擬娩と考えられる。 ~世界大百科事典第2版の解説~

 

面白いですね。より原始的な習慣として夫が妻の出産にあたり、自らも出産に準ずるような行動をとるということがあちこちで見られるようです。

 

「昔は妻の出産に男は関与しない」というのとは真逆です。直接的には何の役にも立っていないようにも思えますが...。

 

本当の意図はわかりませんが、出産における男女の不平等さをできるだけ埋めるため、夫も我慢や苦しみをあえて感じるようにしているのでしょうか。そんなふうにも感じます。

 

妻が出産で大変な思いをしている時、夫も重い石臼をかついで走り回るという苦行を行うことで「苦しいのは君だけじゃない」とイケメンメッセージを発しているんですかね。

 

実際妻の出産に際し病院を飛び出して、石臼かついで外を走り回ったら一生恨まれそうですが、「分かち合う」という意味では現代の立ち合い出産に通ずるところもあるように思います。

 

石臼を担ごうが、立ち合いで励ましやサポートを行おうが、出産における男女の不平等さは絶対的に埋まりません。

 

が、それぞれの立場で出産に向き合うことでほんの少しでもその差が縮まれば出産・子育てがより「夫婦ごと」になって良いものになっていくような気がします。

 

そのためには、あらかじめ役割を明確にしておくことが大事ですね。良かれと思って分娩中に頭をなでたら「さわるな!」って言われるかもしれない。「がんばれ!」っていったら「うるさい!」って言われるかもしれない。

 

状況ごとに、して欲しいことやってあげたいことをあらかじめ考え、すり合わせておくことはけっこう重要に思えてきました。

 

自分たちなりの出産のかたちをそろそろ考えておかないといけませんね。

では、また。

↓石臼の準備がまだの方はこちらからどうぞ